卒業証書に西暦表記の復活を

■卒業証書に西暦表記の復活を■ 

 昨年私は、教育委員会への卒業証書の西暦表記を求める陳情を出しました。(残念ながら撃沈でした。)まだ子どもが保育園児だった2000年に起こった2小や5小での出来事、それにずっと抗してきた先生や保護者の活動を見聞きしてきた私は、小学校を卒業する子どもを持つ保護者として2000年に起こったこと・その後変えられてきた様々なことへの抗議の意味で、卒業証書の問題に取り組みたいと思ったからです。
 くにたちの小中学校は1992年から保護者に、卒業証書にはどの表記を望むのか(西暦・元号・併記)確認し、希望の卒業証書を渡してきました。しかし2002年の春、外国籍の児童生徒以外は元号表記のみとするという方針に転換しました。当時の新聞には校長会会長(1中・清水校長)の「国立の教育改善の流れの一環」というコメントが出ています。これは単なる書き方の問題ではありません。子どもや保護者の内心の自由を尊重する教育の集大成が卒業式や卒業証書に現れていたのだとしたら、それを否定するひとつの現れではないでしょうか。
 昨年の市教委の審議では、「卒業証書は公文書なので元号で書かなければならない」という校長判断について、まず「市の事務規定には元号表記と明記していない」ことが確認されましたが、「卒業証書は校長裁量なので、市教委は踏み込んで判断できない。」と否決になりました。結局元号表記の卒業証書が渡され、とてもがっかりしました。
 しかし今年1月の市教委定例会に、私を含めた現役保護者6人から卒業証書への西暦表記・元号併記を認めて欲しいという要望書が出ました。要望書なので市教委としての判断は出されませんでしたが、佐野教育委員長は「(元号を使うことは)日本人として大切にすべき固有表現」。佐藤委員は「学校と話し合うにふさわしい話題だと思わない。学校は子どもにどう力をつけるか努力しているし、突発的な事態への対応もあり、待ったなしの状況。学校が教育に専念できるようにしてほしい。」という意見でした。定例会の後、傍聴に来ていた方が「『天皇制反対』『日の丸・君が代反対』ってはっきり言えばいいんだ。それを言わずに元号変えろなんて性質が悪い」と怒っている場面に出くわし、卒業証書に纏わる問題の根深さを改めて感じました。
 今回の提出者がみんな同じ思いで要望書を出したかはわかりませんが、元号に対する考え方が色々あることは、どちらの立場にとっても異論はないと思います。だからこそ、校長は個々の希望を事前に確認し、子どもや保護者が自分の内心を殊更に表明しなくても、理由の如何を問わず、受け取る側が望む卒業証書を書いていたのではないでしょうか。またこんな学校に戻ればいいなと思います。少なくても戻して欲しいと言い続けたいです。まだまだ実現は難しいかもしれませんが、あきらめずに取り組んでいきたいと思っています。
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by spacef | 2009-02-10 21:05 | その他